企画と開発の境界線を超えたかった私の話

この記事はDevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」 - DevLOVE | Doorkeeperの41日目の記事になります。
前回はいとじゅんさんの30ごえのWEBエンジニアの日記:技術から経営への「越境」でした

自己紹介

こんにちは。なつななです。
全然ブログを書かなくなって、これの前回の記事が昨年のDevLOVE Advent Calenderでちょっとびっくりですw
普段は某エンターテイメント系の会社でAMゲーム系のサーバーサイドの開発をしております。
個人的には大量のデータを取り扱う仕事が好きなので、KPI集計やそれらの結果を如何に相手に分かりやすく伝える為にはどうしたらいいか?という事を模索しております。
あ、むかーしは金融系や官公庁系なシステムの開発をCOBOL(一部、汎用機のもあったかな)で、というお仕事なんかもしておりました。

越境ってなんだっけ?

とりあえず、辞書を引いてみました。
[名](スル)境界線を越えること。特に、法的に定められた領界を無視して侵入すること。「―して亡命する」

私が超えたかった境界線ってなんだっけ?

現場にいて、境界線を感じたのは担当の作業が決まっていて、それ以外は何も考えなくていいという状態だったとき。
特にウォーターフォールと呼ばれる開発手法での開発を行っていたPJ(割とお固い系のお仕事)だと、それぞれの担当での役割が決まっていて(例えば、PGはコードをかいていればいいんだよ!とか、SEは設計さえちゃんと出来ればOKとか)
そこを超えてみようものなら「越権行為だ!」と・・・までは行かなかったけど、それに近い何かしらは発生したりする訳で。

Webサービスの開発に携わるようになってからよく遭遇するのですが、「それ、ぜったいにあかんやろ」と思う内容が仕様として降りてきて、作った後にやっぱりダメじゃん!となること・・・。
作っている途中で指摘はもちろんするのですが、その段階では遅かったりする事もあったり(企画とのコミットメントがとれないから等の理由で)、さらにリリース日をずらせなかったりするとそのしわ寄せはどんどん開発やテストの方にきて、そしてデスマへ・・・。
ああ、あまり考えたくない。

心の中では「もうちょっと早い段階で話が出来れば回避できたいになあー。」という思いでいっぱい。

エンジニアだからそこできる発想

「エンジニアだからこそできる発想」というのは絶対にあって、技術的なスキルがない人どうしで話をするよりも話が早かったりするのではないかなー、なんて私はよく思ったりしています。
実現をするのが難しいよねと思っていた事が、実は容易に出来たり、
簡単そうだと思っていた事が、実は難しかったり。

特にスピード感を求められるWebサービスの開発では、無駄な工数をかけずに開発をするのはとても大事な事なのではないかなと思っています。
(とは言え、技術検証等が必要だったりする事もあるので、一概にそうとは言い切れなかったりもするんですが)

エンジニアだけど持っておきたい視点

逆に、エンジニアももう少しビジネス的観点を持って開発をしていけるといいのではないかなと思っています。
開発したシステムが全く役にも立たない(売上げが0)なんて言うのはちょっと悲しいかな・・・。
もっと言うと、コストばっかりか買ってなけなしの売り上げがパーって言うのも悲しいかな・・・。

以前、企画の方に言われた「開発部は開発さえすればいいから、気楽でいいよな」と言われたのがとても衝撃的でした。
その方曰く、企画から言われて開発部で開発したシステムが、それはもう酷いものだったのだそうだ。
(アクセスが少し増えるだけで落ちるとか、運用コストの人的リソースがものすごいとか・・・)

企画と開発の境界線を超えて

とは言え、いきなり境界線を超えるのは難しいかな?と思ったので、少しでも企画の方に寄り添って開発を進めて行く事をしてみました。
企画の方がやりたいと思っている事(割とざっくり)に対して、これはできる、これはちょっと難しい、他にはこんな方法があるよ!と言ってみたり。
「やりたい!」といいつつもなかなか進まなかった機能が実現するところまで一緒に作りきる事が出来たのはすごく良かったと思っています。
その後ぐらいから、仕様が降りてきたら作るという文化だったのが、少しずつ変わってきたのではないかなと思っております。
(実際は、私が何かをしたというよりも自然とそう言う流れになる別の何かがあったのではと思っているのですが・・・)

とは言え、まだ境界線が超えられたとはおもっていないので、もうちょっと頑張っていけたらなと思っています。

あまり上手くはかけなかったのですが、このあたりで。

次回

次は邪道アジャイル等でおなじみのTAKAKING22さんです。
どんな越境の話がでてくるのか、とても楽しみです。